イヤホンを装着する上で欠かすことのできないイヤーピース(イヤーチップ)。
耳にはめるためだけのゴムっぽいものと思いきや、音質向上やノイズ除去をしてくれる重要なアイテムです。
音楽、ゲーム、ASMRなど「音」が大切なジャンルを楽しむためには、こだわりを持って選んだ方がいいでしょう。
しかし、イヤーピースの種類はとても多く、どれにすればいいのか迷ってしまします。
そこで今回はゲーム・ASMR好きの私がオススメのイヤーピースを紹介しちゃいます。
- イヤーピースの種類を解説
- どうやって選べばいいの?
- オススメをイヤーピースを紹介
イヤーピースの種類
イヤーピースは大まかに分けたら「素材」「形」に種類があります。
最初にイヤーチップの基本的な部分から紹介していきますね。
素材の種類
イヤーピースの素材は大きく分けて2つ
- シリコンタイプ
- ウレタンタイプ
コスパとメンテナンスしやすさ重視のシリコンタイプか、遮音性重視のウレタンタイプに分かれます。
シリコンタイプ
シリコンタイプの特徴は以下のとおり
- 圧迫感が少なく耳への負担が少ない
- 水洗いができる
- 耐久性が高い
- 比較的に安い
- 自分の耳にあったサイズを見つけることが必要
初めてイヤーピースを買う方なら、扱いやすいシリコンタイプを選ぶのがオススメです。
選び方のポイントとしては、少しだけ傘の大きいものを選ぶようにしましょう。
傘が小さいと耳奥まで入るため、耳と触れる面積が広くなり、長時間装着したときに痛みが発生してしまう場合があります。
大きめの傘なら耳奥の手前でフィットし、耳と触れる面積も狭くなるため快適にイヤホンをつけることができますよ。
ウレタンタイプ(フォームタイプ)
ウレタンタイプの特徴は以下の通り
- 耳にピッタリとフィットする
- 遮音性が高い
- 汚れがつきやすい
- 水洗いできない
- 耐久性が低い
音楽に没頭したいなら、遮音性が高いウレタンタイプのイヤーピースがオススメです。
サイズの選び方としては気持ち小さいものを選びましょう。
ウレタンタイプは一度つぶしてから耳の中入れて、元に戻る力を利用して耳にフィットさせます。
そのため、遮音性を高めたいからといって大きいものを耳の中に入れてしまうと、元の形に戻った時の圧迫感により痛みが生じてしまうでしょう。
また、耐久性が低く、水洗いもできないため、最低でも2組入っている商品を選ぶことがオススメです。
販売している商品の中には、ウレタンにコーティング加工して耐久性を高めたものもありますので、気になる方はチェックしてみてください。
形状の種類(シリコンタイプのみ)
形状は以下の3つに分かれます。簡単に言えばキノコの傘のようなものが何個ついているのかという差です。
- シングルフランジ
- ダブルフランジ
- トリプルフランジ
傘が多ければ多いほど遮音性が高いとされています。
シングルフランジ
最もベーシックな形のイヤーピースです。形も円錐型・丸型・縦長いバレットのような形など種類があります。
3つの中で自分の耳の形状に一番合わせやすいのでオススメです。
ダブルフランジ
傘が2つある形状をしています。耳の中で引っかかってくれるので耳とのフィット感と遮音性が増しますが、人によっては装着時に違和感があるかもしれません。
トリプルフランジ
傘が3つ連なっている形状をしています。3つの中で最もフィット感と遮音性が高いですが、装着のコツが必要だったり、つけたときに違和感があるため、好みがかなり分かれる商品です。
使うとしてもASMRのようなリラックスする場面ではなく、外で音楽などを聴くときにオススメです。
イヤーピースの選び方
ここからは、イヤーピースを選ぶ際に必ずチェックすべきポイントを紹介します。
あなたの耳にあったサイズを選ぼう
高い遮音性を得るためには耳とのフィット感を高める必要があります。
特にシリコン製の場合はすべてのサイズを付け比べてみましょう。
同じサイズでも商品によっては若干大きさが違うことが多く、この商品はMサイズだけと、そっちの商品はLサイズでちょうどいい」なんてことは当たり前にあります。
また、耳の大きさが左右で違う方も多くいるので、それぞれの耳のサイズに合ったイヤーピースを選ぶようにしましょう。
手持ちのイヤホンに装着できるか
イヤーピースを取り付けるノズルの口径を必ずチェックしてください。
イヤーピースはすべてのイヤホンに装着できるように作られておらず、穴が大きいとすぐに外れ、小さいと装着ができません。
そのため、事前にイヤホンノズルの口径とメーカーが提示するイヤーピースの内径と照らし合わせて確認しましょう。
私の経験ではシリコンタイプの場合、イヤホンノズルの口径とイヤーピースの内径の差が+0.5〜1.0mmくらいの太さまでなら差し込むことができました。
ウレタンタイプは伸縮性がないので、ピッタリサイズじゃないとイヤーピースを装着できません。
完全ワイヤレスならケースに収まるものを選ぶ
完全ワイヤレスイヤホンのイヤーピースを変えるのであれば、縦軸が短いイヤーピースを選び、充電ケースへの干渉を防ぎましょう。
もしも、イヤーピースが大きすぎるとケースに入りきらず、充電ができなくなってしまいます。
商品の中には完全ワイヤレスイヤホン専用のイヤーピースがあるので、そちらをチェックしてみてください。
オススメ人気イヤーピースの紹介
ここからは私が気に入ったイヤーピースを紹介していきますね。
イヤホン用イヤーピースTYPE E
快適な装着感と音質のバランスを巧みに確保したモデルです。
- シリコンタイプ
- 完全ワイヤレス対応モデルあり
- 耳にしっかりとフィットする
- 圧迫感がなく、長時間使用もできる
- 高音、中音、低音のバランスが◎
- SS〜LLサイズの5種類
1,000円以下で買うことができるにもかかわらず、高い音質とフィット感が感じられるイヤーピースです。
音質は低音域の図太さ、高音域もかなりクリアにもかかわらず優しい音になるため臨場感あふれる音を楽しめますよ。
また、サイズは5種類から選べ、各大きさを色で判別ができる親切設計になっています。
完全ワイヤレスイヤホンに対応したモデルもありますので、そちらもチェックしてみてください。
スピンフィット CP360
医療安全性規格を取得しているシリコンを使用しているため、かゆみや痛みが発生しくく、長時間の使用にも適しているイヤーピースです。
- シリコンタイプ
- 完全ワイヤレスイヤホン対応
- 柔らかく圧迫感なし
- かなり軽量
- アレルギー反応が出にくく肌に優しい
- スピンフィット社独自開発により原音をそのまま伝えられる
柔らかなシリコンなため装着しても違和感はは無く、とても快適に音楽を楽しむことができる製品です。
音質もスピンフィット社のイヤーピース特有である「軸のくびれ」があり、傘の部分が耳奥までまっすぐに挿入されるため、原音ををストレートに届けてくれます。
トリプルコンフォートイヤーピース EP-TC50
ソニー製品専用の純正イヤーピースですが、他の製品で使う人が現れるほど人気のイヤーピースです。
- シリコンゴムとシリコンフォームのハイブリット型
- サラサラとした感触で装着したときの異物感なし
- 3つの素材で高い遮音性を実現
- 高音域はクリアに低音域は引き締まった音になる
2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発シリコンフォーム素材を使用している非常に珍しいイヤーピースです。
音質は高音域には強いのですが、低音域が優しい印象になるため個人によって好みが分かれるかもしれません。低音が強調が苦手な人にオススメです。
注意点としては自分の耳のサイズと合うものをしっかり選んでください(低評価のレビューを見てみるとサイズが合わなかった場合が多かったです)。
EP-TC50は厚みのある製品のため、いつものサイズを買うと「耳にはまらない」なんてこともあります。
SednaEarfit XELASTEC
体温によって形状が変化し、耳に吸い付くかのような最高のフィット感が得られるイヤーピースです。
- シリコンタイプ
- 完全ワイヤレスイヤホン対応
- 耳に吸い付くようにフィットする
- 遮音性がバツグン
- 音の広がり、明瞭感、臨場感がすべてが大きく向上する
- メンテナンスは必要
熱可塑性エラストマーという素材で作っており、あなたの耳にぴったりとフィットしてくれます。
そのためイヤホンが外れることはほぼなく、社会問題となっているワイヤレスイヤホン落下を大幅に防ぐことができるでしょう。
また、なんといっても「XELASTEC」に付け替えたときの音質の向上は驚くほどのものです。
まるで、どんよりとした雨から青空が広がる快晴に変わったかのようなクリアな音に変わります。
注意点としては、耳にフィットするまでに少し時間が必要なことと、ホコリが付きやすいためメンテナンスが必要なことです。
しかし、注意点を考慮しても装着感と音の向上は目覚ましいため、絶対にオススメできるイヤーピースです。
AirPods Proをお持ちの方は、そのイヤホンを徹底的に調べ上げて能力を最大限まで引き出すことができた「SednaEarfit XELASTEC AirPods Pro用イヤーピース」がオススメですよ。
NUARL Block Ear+ 抗菌シリコンイヤーピース
装着しても圧迫感の無いつけ心地であり、耳がデリケートな方にオススメのイヤーピースです。
- シリコンタイプ
- やさしく密着して圧迫感が少ない
- 長時間使用にも最適
- 高中音に強く、鮮やかなイメージになる
- 低音に少しぼんやり感はあるが、厚みは感じられる
シリコンタイプの中ではとても耳に優しい柔らかさであり、長時間使っても耳が痛くなりにくいです。
密着感や遮音性も十分であるため、リラックスして聞きたいASMRにも向いているイヤーピースと言えるでしょう。
音質は高音と中音に強いため、歌声や楽器がとても臨場感あるきれいな音に変化します。
低音のポワポワ感がたまに気になりますが、全体的に見ればかなり満足のいくイヤーピースです。
ストレスなく迫力のある音を楽しみたい方はチェックしてみてください。
radius ディープマウントイヤーピース「HP-DME00K」
シリコンタイプとは思えないほど耳にフィットして、重低音の迫力増強と高い遮音性を両立した優秀なイヤーピースです。
- シリコンタイプ
- 完全ワイヤレスイヤホン対応(一部ケースに収まらないときもあり)
- 耳穴の接触する面積が広いため、高い遮音性を確保
- 密着性が高く、イヤホンを落とす心配がない
- 中低音の深みと重みがでる
- 高音域の音質はそのまま
先が膨らんでいる形により、耳穴と接触する面積が広いため密着性・遮音性が増して外音をしっかりシャットアウトしてくれます。
特筆すべきなのは、やはり深みと重みのある中低音。まるで実際にライブや映画館に来たかのようなリアリティのある音です。
高音域の質感についても高水準であり、刺さるような音も和らげてくれるので、音楽も聞き続けやすくなるでしょう。
あなたの耳のサイズに合うものを選べば音質が必ずパワーアップすると思いますので、音質にこだわりたい人は是非チェックしてみてください。
注意点としては、完全ワイヤレスタイプ対応にしては少し大きいことです。充電ケースに収められるか検討してから買うようにしましょう。
COMPLY Tsシリーズ
COMPLYシリーズの中でもアジア人向けに開発した、ウレタンタイプのイヤーピースです。
- ウレタンタイプ
- 遮音性や装着性は最高峰
- 高音の刺さるような感覚を抑える
- 中低音に厚みを出すことができる
あなたの耳にぴったりとフィットするならウレタンタイプがオススメ。その中でも「COMPLY」の製品は特に品質が高く、フィット感と外の音をガードする能力は飛びぬけています。
今回紹介するTsシリーズはアジア人向けに開発したものであり、日本人が非常に使いやすいイヤーピースです。
音質も中低音には非常に強く、ボーカルの感情まで伝わってきそうなほどリアリティのある重厚な音を表現してくれます。
しかし、ウレタンタイプ特有の高音がマイルドになるところが、個人の好みが分かれるでしょう。
ワイヤレスイヤホンで本製品を使いたいのであれば「TGシリーズ」をチェックしてくださいね。
Magic Ear for TWE
ウレタン製ながらも音質と耐久性を改善し、コストが低いオススメのイヤーピースです。
- ウレタンタイプ
- 完全ワイヤレスイヤホン対応
- ゴミがつきにくくメンテナンスが楽
- 高耐久
- 遮音性、密着性もかなり高い
- 高音域がこもりにくく、中低音域の厚みはそのまま
ウレタンタイプの遮音性や密着性はそのままで、丈夫で音質も高いため、かなり高水準と言えます(さらに似た他社製品と比べると安い)。
音質に関してはウレタンタイプの弱点である高音域のこもりがなく、元の音をそのまま伝えてくれるため、同じ素材で作ったイヤーピースの中でもかなりオススメです。
もちろん中低音域が高品質であることには変わりなく、遮音性と音質にこだわりを持つ方は気に入っていただける商品となっています。
注意点としては、ウレタンを高密度で製作しているためか、少しだけ耳への圧迫感が強いように感じます。
しかし、価格や品質を考えると微々たるもの感じるでしょう。
各場面のオススメイヤーピース
個人的にオススメなイヤーピースは以下の通りです。
室内でASMR・ゲームを楽しむなら
とりあえず迷ったら装着感、音質ともに高水準の 「TYPE E」。
長時間使用を予定しているなら「Block Ear+ 抗菌シリコンイヤーピース」。
外で音楽を楽しむなら
しっかりと耳に吸着し動いても落とす心配の無い「XELASTEC」。
外の音をできるだけ抑えたいなら、ウレタン製の中でコスパも良い「Magic Ear for TWE」。
追記:FINALの製品なら「TYPE E」が標準装備ですよ。
ほんでは
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